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『サムライブルーの料理人 ~ サッカー日本代表専属シェフの戦い』 西芳照 [本・出版物]

サッカー好き食べ物好きの僕にはピッタリな1冊?

図書館でコレを偶然見つけて、そんな風に思った僕^^;

連休中に一気に読んでみた。
『サムライブルーの料理人 ~ サッカー日本代表専属シェフの戦い

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サッカーは好きな方、そうでない方いらっしゃると思うけど、
食べ物の話となると、みなさん気になるでしょ? ^^。

どんな内容かというと・・・

以下、白水社のHPより引用。

ジーコ、オシム、岡田、ザッケローニ監督のもと、
世界で戦う選手たちを「食」で支えてきた専属シェフが初めて語る、
W杯の秘策と感動の舞台裏。
W杯の勝利のメニューとレシピ掲載!

【日本代表の活躍を支える料理の秘密】
 W杯ベスト16、アジア杯優勝と躍進するサッカー日本代表。
選手たちを「食」で支え続ける専属シェフがいる。
本書の著者、西芳照だ。

西が最初に日本代表の海外遠征に帯同したのは2004年、
シンガポールでのW杯ドイツ大会アジア地区予選。
ジーコ監督時代から現在に至るまで、日本代表の海外遠征に西は欠かせない存在だ。

本書はW杯ドイツ大会、W杯南ア大会を経て、
アジア杯優勝に至るまでの舞台裏を専属シェフが初めて明かす感動のドキュメント。

 環境や食習慣の異なる海外で選手たちが最大の力を発揮できるように、
西は衛生面に細心の注意を払うと同時にメニューや調理法に様々な工夫を凝らす。
それが選手たちの体調の良さだけでなく、チームの雰囲気づくりにもつながっている。

現地ホテルの厨房で料理することには苦労も伴う。
選手たちの戦いの陰に、シェフのもう一つの戦いがあった。

 W杯、アジア杯ともに延長戦の末まで走り続けた選手たち。
どんな料理がスタミナ源になっているのか? 
試合前後に何を食べて戦っているのか? 
代表選手は食事にどのような配慮をしているのか?
 
全ての秘密が本書に詰まっている。
W杯南ア大会の全メニューを日記で紹介。
巻末レシピ付! 
W杯メニューを再現できる。

 [目次]
  はじめに
 第一章 サッカー日本代表専属シェフになる
 第二章 はじめてのワールドカップ〜2006年ドイツ大会〜
 第三章 ワールドカップ南アフリカ大会に向けて
 第四章 2010年ワールドカップ南アフリカ大会 日記
  終わりに
  巻末付録──西流最強レシピ


【監督、選手からの言葉】

「西さん、ありがとう。
 これからもサッカー日本代表の栄養と食事を追求していってもらいたい。」 岡田武史

「海外での慣れない環境や食事が心配でも、西さんがいれば安心できました。」
                                           阿部勇樹選手

「西さんは兄貴のような存在。遠征先で西さんの笑顔を見るだけでうれしくなります。」
                                     田中マルクス闘莉王選手

「食事といえば西さん、というくらい自分にとって西さんの存在は大きく、信頼しています。」
                                             中澤佑二選手

「西さんのような重要な仕事をしている人のことを、多くの人に知ってほしい。」
                                             中村俊輔選手

「いつも明るい笑顔と心のこもった料理で
 僕たちを迎えてくれて本当にありがとうございます。
 これからもサッカー日本代表の食卓をよろしくお願いします。」 長谷部誠選手

【著者】
西 芳照(にし よしてる)

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1962年福島県生まれ。
高校卒業後に上京し、京懐石などの料理店で和食の修行を積む。

97年、福島県楢葉町に開設したナショナルトレーニングセンター、
Jヴィレッジのレストランに勤務。

99年、総料理長に就任。

2004年3月、シンガポールで行なわれたW杯ドイツ大会アジア地区予選に
サッカー日本代表の専属シェフとして初めて帯同。

以来、W杯ドイツ大会、W杯南アフリカ大会も含め、
50回以上の日本代表の海外遠征試合に帯同し、
選手やスタッフに食事を提供する役割を担う。



”はじめに”より少し中身でも・・・

「お、西さん、気合いが入っているね。勝負をかけましたね」

 2010年6月23日夜、
食事会場で選手に出す夕食を準備していた私にスタッフの一人が声をかけました。

 たしかに「今こそ勝負をかけるときだ」という思いで、
その日は思い切って品数を増やしました。
明日こそ、ぜったいに勝たねばならない戦いです。
調理にはおのずと気合いが入りました。

南アフリカ北部にある街、ルステンブルグ郊外の自然公園のなかにあるホテルで、
私はデンマーク戦前日の公式練習のためにスタジアムに出かけた
日本代表の選手とスタッフたちがホテルに帰ってくるのを待っていました。

明日、6月24日はワールドカップ南アフリカ大会、
グループリーグの最終戦となるデンマーク戦です。
日本は初戦のカメルーン戦に1対0で勝利し、
第二戦の対オランダ戦には0対1で敗北しましたが、
デンマークと勝ち点で並んではいたものの得失点差で上回って二位につけていました。

 試合前日のスケジュールは、試合当日と同じように組まれています。
試合開始時間の20時30分に合わせた公式練習のために、
選手たちはロッジから車で15分ほどのところにある、
試合会場となるロイヤル・バフォケン・スタジアムに出かけました。

 22時30分ごろ、スタジアムから帰ってきた選手たちが
いつもと変わらないリラックスした雰囲気で食事会場に入ってきました。

その日の夕食にはウナギを用意しました。
ビタミンB1、ビタミンB2とビタミンEを豊富に含み、
ごはんがすすむウナギは試合前によく出すメニューです。

南アフリカ大会では高地での試合が2試合組まれていたため、
高地対策として鉄分を豊富にふくむ食材を使った料理を頻繁につくりました。

 ルステンブルグも標高1400メートルの高地にあります。
明日はしっかり走ってもらいたい、という思いから、
鉄分が多いレバーを炒めて辛味噌で和えた料理も出しました。

選手の皆さんの目の前で調理するライブクッキングでは、
牛ヒレステーキを焼き、パスタの種類もふだんより多く用意しました。

私の「勝負をかけた」という意気込みが伝わったのか、
選手は皆、旺盛な食欲でたいらげてくれました。

この時点ではまだ選手たちの間にぴりぴりした緊張感はなく、
むしろ笑い声まで聞こえて、なごやかな空気が漂っていました。

 そして試合当日の6月24日。
16時30分からおにぎりやうどんなどの軽食をとったあと、
ミーティングがありました。

終わって部屋から出てきた選手たちの表情は、それまでとがらりと変わっていました。
笑顔は消え、視線は鋭くなり、「闘う顔」になっていたのです。

サブメンバーの選手たちもふくめ、
全員が「ぜったいに勝つ!」と身体全体から強い闘志をみなぎらせていました。
彼らがこの試合にかける気迫が私にも伝わってきました。

 私もサポートスタッフとともにスタジアムに入り、
ロッカールームからピッチに向かう選手たちを見送ったあと、
サブメンバーや監督、コーチが座るベンチの後ろにある席で試合を観戦しました。

1点目となった本田圭佑選手のフリーキックが決まったとき、
跳びあがって隣にいたスタッフと抱き合いました。
遠藤保仁選手のフリーキックがゴールして2点目が入ったときには、勝利を確信しました。
さらに岡崎慎司選手の3点目のゴールが決まったときには、喜びがはじけました。

試合後、ピッチから引き上げていく通路で選手たちを出迎えました。
中澤佑二選手が私の顔を見てやってくると
「西さん、やったよ! やりました!」と言ったので、思わず抱き合いました。

阿部勇樹選手は涙を流しながら私の手を強く握り
「西さん、やりました」としぼりだすように言い、私も強く握り返しました。

 選手たちがロッカールームに引きあげたのを見届けて、
私は急いで宿泊しているホテルに帰りました。
夕食の準備をするためです。

試合後の夕食には必ずカレーとアイスクリームを出します。
野菜がたくさん入ったカレーはビタミン類を多く摂ることができ、
ごはんもしっかり食べられ、試合後の疲労回復に効果があるだけでなく、
疲れている選手にとっては食欲をそそるメニューなのです。
またふだんは甘いものを控えている選手たちも、
試合後にはアイスクリームで元気を取り戻しています。

 食事会場にあらわれた選手たちの表情からは、
グループリーグを突破したという喜びや安堵感はもう消えていました。
リラックスはしていましたが、
それ以上に「つぎだ、つぎ!」というあらたな闘志がわき起こっているようでした。

 その様子を見て私も再び闘志を燃やしました。

 さあ、決勝トーナメントだ!

 日本から持参した食材が残り少なくなったので、あらたに手配しなければなりません。
うれしいことに、選手たちとともに、私の厨房でのワールドカップの戦いはまだ続くのです。

引用ココまで。

と・・・

かなり引用が長くなっちゃったけど^^;

まぁ、こんな本。


料理界やサッカー界の専門用語も文中にあまり登場せず、
平易な文章で書かれている作品なので、すらすらと一気に読破してしまった。
内容の面白さがイチバンの理由であるのはモチロンだけど。

著者以前にもピンスポットで代表の海外遠征に帯同したシェフはいたけど、
これだけ長期に渡り、
専属シェフとしてレギュラー・スタッフのような立場で代表と行動をともにしているのは、
著者が最初みたい。

そんな立場ゆえの試行錯誤が生んだ、”チーム・サムライブルー”の一体感。
読み進めていくうちに、そういうコトを感じ早く先が読みたくなっていった。


例えば・・・

代表チームの食事は基本ビュッフェ・スタイルみたいだけど、
著者が最初に帯同した遠征では、食事時間の1時間前には調理を終え、
冷たいものは冷蔵庫、温かいものは温蔵庫に入れて待機。
直前にテーブルに並べられてそれぞれが適温で食べられるようになっていたようだ。

だが、著者が食事風景を見ていると、
選手たちはパスタや肉にほとんど手を出さなかったと。
1時間以上前に作られて、のびてしまったパスタやぱさついた肉は美味しくない。

食事をしっかり摂るコトも含めた体調管理もアスリートの仕事ではあるけれど、
ストレスが溜まる長期の遠征では食事は気分転換や楽しみだったりもする。
特に世間からの注目度が桁違いのサッカー日本代表ともなれば、なおさらだろう。

ソコで著者がトライしたのが、
食事会場で調理してサーヴする”ライヴクッキング”。
ビュッフェ・テーブルの横で麺類をゆでたり、肉を焼いたりして、
選手ひとりひとりのリクエストに応えて味付けをする。

コレで食事時間の雰囲気は、かなり変わったようだ。

「西さんのライヴクッキングは画期的だった。
 できたてのパスタやうどんが海外遠征で食べられるなんて、
 それまでの海外遠征では考えられなかった。
 あれをやるようになってから日本代表の食事はがらりと変わったね」
中村俊輔選手のこんな言葉が文中で紹介されてる。

そして、
ライヴクッキングでは選手の注文を受ける際に会話が生まれるという効用も。
こんな、たわいもないような小さなコトでチームとしての一体感が生まれ、
著者も、料理を食べるお客様として接していた選手や他のスタッフに対して、
同じチームの仲間だという自覚ができたとか。

著者が”いち料理人”から”代表スタッフ”としての成長していく過程。
そして、こんなスタッフが裏にいて支えられてる日本代表。

上記の内容は本の最初の方に書かれているんだけど、
こういった普段は垣間見れない興味深い内容が全編に散りばめられている。


さらっとしか触れられていないが、サッカー好きとしては、
2004年に反日感情が露骨だった中国で開催されたアジアカップの項も印象的だった。

逆境になればなるほど強くなっていくチームの一体感。
三浦淳宏選手の、
「スタジアムでは日本から応援に来てくれたサポーターにまで罵声が浴びせられている。
 俺たちはそんなサポーターたちに勝利をプレゼントするしかないんだ」
という言葉。
苦戦しながらPK戦、延長戦の死闘を制して勝ち上がっていった代表チーム。
三浦選手や藤田俊哉選手といったベテランが、
サブながらチームをまとめようとしてたのを今でも覚えてる。

こういうベテランの存在ってのは、技術的なモノ以上に存在価値があると思うし、
この本を読んでいると裏方のスタッフもチームの強さには欠かせない存在だと、
今まで以上に実感するようになった。

それとは逆に、
残念な結果に終わった2006年のW杯ドイツ大会のときの様子は、
読んでいてなんだか気持が重くなってしまった・・・


選手たちのピッチ意外での面が垣間見れるのも読んでて楽しく感じた。

例えば・・・

以下は文中より、まんま引用だけど^^;

中村俊輔選手は海外遠征に出ると、
滞在初日の食事のときに真っ先にやってきて
「西さん、このホテルの厨房スタッフとは仲良く仕事ができている?」と聞いてくれます。
「いや、まあ、いろいろありますよ」と冗談交じりに言うと、
現地スタッフのところに行ってジョークを交えながら話をして
気持ちをほぐしてくれたりします。
現地のスタッフのなかに一人で飛び込んでいく私が、
働きやすいようにしてやろうという配慮からなのです。

中村選手はいつもそうやってさりげなく周囲の人たちへの気遣いをしてくれる人です。
私がJヴィレッジを留守にして海外遠征に帯同することについても
「西さんがいない間、Jヴィレッジは大丈夫なの?」と心配してくれました。
選手やスタッフのそういった人間的なあたたかさを感じるたびに、
感謝の思いと明日への活力がわき起こってきます。

引用ココまで。

なんか俊輔がこんなコトするって意外で驚いたなぁ^^;


僕はそうだったんだけど、
みなさんはどうなんだろ?

何がって?
代表の選手たちが何を食べてるのかってコト。
コノ本を見つけたときに真っ先に知りたいって思ったんだよねw

遠征時(2012W杯南アフリカ大会時)の毎食共通のメニューはコレだって。

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コレにプラスして毎日メインやサイドの、いわゆる”おかず”が出てくる。
グループリーグ初戦だったカメルーン戦当日のメニューがコレ。

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種類は多いけど、僕らが普段食べてるメニューとあまり変わらないっすよね。
選ばれし者たちだからといって、
いわゆるセレブのように高価なモノ、珍しいモノを食べてるわけじゃないんだね。
安心して毎日口にできて、最高のパフォーマンスを発揮できる。
心身ともに充実した状態を保てるメニューなんだろうな。
当たり前と言えば当たり前だけど。

サッカー選手は、とにかく炭水化物を多くとる必要があるらしいので、
ごはんがすすむメニューを考えて作ってると何度も書かれてた。

試合後、夕食前に弁当を食べるのにビックリしたんだけど、
コレは、ごはんを食べて炭水化物を摂取することによって疲労回復を早めるため。
弁当のおかずが肉料理なのはタンパク質を摂取することによって、
損傷した筋肉の回復を早める効果を期待しているからなんだと。

すっげー喰うよなぁ、って思ったけど。
理にかなってるんすね。


さっくりと適当にかいつまんで紹介してみただけだけど^^;
まぁ、大雑把にこんな内容。

サッカー好きな方、食べるコトが好きな方、自分や家族がスポーツをやってる方、
どれにも当てはまらない方でも興味深く読めちゃえる本じゃないかと。

巻末にはこんな風にレシピもついてるんで、
西シェフが代表で作ってる料理が自宅でも作れるかも。

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サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い

サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い

  • 作者: 西 芳照
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2011/05/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




表紙にも出てるサイン入りユニフォームは、
W杯南アフリカ大会のあと、感謝の気持ちを込めて選手たちからプレゼントされたモノ。

背番号15は、著者と同じ東北出身の今野選手のユニフォーム。

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そしてコレはW杯南アフリカ大会とAFCアジアカップ2011で著者が着用したシェフコート。

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24番目のサッカー日本代表選手というコトで24の番号が入ってるとか。
粋な計らいっすね^^。



最後に本の扉に書かれていた、岡田元日本代表監督の言葉。

「W杯南アフリカ大会でも、西さんはすごく工夫してくれた。
 栄養学にかなっているものを食べれば、
 最高のパフォーマンスが発揮できるわけではない。
 チームの雰囲気全体を見ながら、選手のメンタルを上げ、
 食欲が増すような料理をいかに出せるか。
 それには経験とプロフェッショナルの腕が必要。
 西さんは真のプロフェッショナル。
 西さん、ありがとう。
 これからもサッカー日本代表の栄養と食事を追及していってもらいたい。」
                                           岡田武史


理論的に正しい食事や栄養を与えるだけじゃなくて、
料理の腕前と笑顔で、選手やスタッフの緊張を解きほぐして、
リラックスして美味しい食事を楽しんで、明日への糧にしてもらいたい。


そんな著者の想いがキチンと伝わってって、
たかが読者だけど嬉しくなってしまった。

みんなが同じ方向を向いてれば強くなれるもんね。

これから日本代表の試合を見るときは、
何食べて戦ってるんだろなんて考えちゃいそう^^;



この本の制作中に、3.11 東日本大震災が発生。
著者の故郷の福島も大きな被害を受け、
日常の勤務場所であったJヴィレッジは、
先日まで国が管理する原発事故の対応拠点となっていた。
現在は最前線から作業員の中継地点としての役割を担いつつ、
5年後の再開を目指している。

そんな状況でも西シェフは、地元福島のために料理人を続けている。
昼はJヴィレッジで主に原発で作業される皆さんのために
”ハーフタイム”という名前のレストランでランチを提供し、
夜はお隣りの広野町で”アルパインローズ”というレストランをやっている。

アルパイン・ローズのHP
http://www.alpinerose.jp/


そして、この本の著者の印税の全額は、
東日本大震災の被災者に対する義援金として福島県南相馬市に寄付されている。



今回は図書館で借りて読んだ本だけど、
内容が面白いんで手元に置いておきたい1冊になったよ。



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福山雅治、雑誌『Switch』でラジオを語る [本・出版物]

と言うわけで引き続きラジオの話。

前記事にいただいたコメントにまだ返事してないけど^^;
これからするんで。
まだ読んでない方はぜひ!!
アッチもラジオ・ネタ。
特に洋楽が好きなア・ナ・タ♪

11月の半ばだったかなぁ。
車を運転しながら聴いてた福山雅治の番組がちょうど雑誌の取材みたいな形になってて、
12月にその雑誌が発売されるってんで、ちょっと楽しみにしてた。

まぁ、福山ファンとしてじゃなくラジオのファンとしてだけどw

それがコレ。

『Switch VOL.31 NO.1 JAN. 2013
特集:ラジオピープル

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こんな感じで始まった企画らしい。

「ラジオ特集、どうですか?」

きっかけとなったのは、福山雅治の軽いひと言だった。
小誌 2012年9月号、映画『るろうに剣心』の特集取材で、
大友啓史監督から福山雅治への質問に対する答えを受け取りに、彼のもとを訪れた際のことだった。
翌日には某国際的スポーツイベント取材で福山はロンドンへ発つことになっており、
きわめてタイトなスケジュールの中、急遽ニッポン放送にてそのインタビューは行われることになった。

福山雅治のインタビューは、
これまでは主に撮影スタジオやレコーディングスタジオでの控え室などで行なわれることが多かったが、
この日の取材はラジオ局のブースの中、実際のラジオとほぼ同じ段取りで進められた
(後日、この取材はそのまま福山雅治のファンクラブ向けコンテンツとして配信された)。
スタジオには彼のレギュラー番組「魂のラジオ」のスタッフも揃い、気の置けない雰囲気の中で収録は進み、
ひととおり話を聞き終わった後に彼の口から出てきたのが冒頭の発言だった。

福山雅治のラジオパーソナリティとしてのキャリアは、
90年のメジャーデビューに続く91年4月にその幕を開けた(FMヨコハマ「ROCK AGE」)。
幼い頃からラジオ好きな少年で、
とりわけ「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」は毎週欠かさずチェックしていたという福山にとって、
翌年の 「オールナイトニッポン」(第二部)への抜擢は、
いまや様々なジャンルに渡る彼のキャリアのなかでもきわめて大きな意味を持つことになる。
以降20年以上、彼の声がラジオから流れなかった年はただの一度もない。

「『今日はラジオか......嫌だな』。そんな風に思ったら、すぐに止めると思います」

取材中、何度か福山の口に上った言葉である。
そう思い続けて、気づけば20年以上の時が流れていた。
ミュージシャン、俳優、CM......いくつもの活動を並行して続け、
四六時中ハードワークに追われている彼が、
なぜこれほど長くラジオを続けてきたのか。
彼がラジオを続けるモチベーションはどこにあるのか。
取材前はずいぶんと不思議に思ったものだが、
何度か現場を訪れるうちに理解できた。
結局のところ、彼はラジオが大好きなのだ。
言葉にするまでもなく、その思いは現場に、ラジオから流れる彼の声に溢れていたのだ。
声を聴けば、すぐにわかることだった。

そしてそれは、福山に限らず、この取材を通し出会ったすべてのラジオ人たちに共通するものだった。

ここまでSWITCH 2013年1月号「FROM EDITORS」より抜粋


この記事へのきっかけを福山が語ったわけではないw

が、
ひさしぶりに『Switch』を読んでみたくなった。

SWITCH Vol.31 No.1 特集:ラジオピープル(福山雅治)

SWITCH Vol.31 No.1 特集:ラジオピープル(福山雅治)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
  • 発売日: 2012/12/20
  • メディア: 大型本


先日発売された『Switch』は・・・

特集 ラジオピープル
表紙・巻頭 福山雅治

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テレビやインターネットとくらべてどこか“地味”な存在ながらも、いつの時代においても愛する人が絶えないラジオ。
多くの人々を夢中にさせるラジオの魅力とは何なのか。2013年、ラジオの「いま」を伝えるべく、
番組の作り手たちをはじめとするラジオ愛溢れる「ラジオピープル」とともにおくる、決定版ラジオ特集!

★巻頭表紙:福山雅治とラジオ
デビュー以来、20年以上にわたりラジオパーソナリティとしての活動を続けてきた福山雅治。
福山雅治の「ラジオ・ピープル」としての側面に光を当てる巻頭特集。

■インタビュー: ラジオとともに歩んだ日々
■番組連動対談01: 福山雅治×小島慶子 (「福山雅治のオールナイトニッポン サタデースペシャル 魂のラジオ」)
■番組連動対談02: 福山雅治×やまだひさし (「福山雅治のSUZUKI Talking F.M.」)
 (僕がラジオで聴いてたのはコレだった)

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詳しい内容はというと・・・

・福山雅治と、ラジオ
パーソナリティとしてのキャリアは 20 年以上。福山雅治の多岐に渡る表現活動の中でも最も大事なもののひとつ、ラジオについてたっぷりと語る。

・ニッポン放送「福山雅治のオールナイトニッポン サタデースペシャル 魂のラジオ」
特別対談:福山雅治×小島慶子 / ラジオ界の「大王」と「女王」が遂に対面。二人にとってのラジオとは。

・TOKYO FM「福山雅治の SUZUKI Talking F.M.
特別対談:福山雅治×やまだひさし / 長年ラジオパーソナリティを続けてきた二人の男が語るこれからのラジオ。

・TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」
RHYMESTER宇多丸 / 「タマフルクルー」の5人が記憶に残る特別企画を振り返る。

・J-WAVE「RADIO SAKAMOTO」
坂本龍一 / つねに最新のメディアを使い倒してきた教授にとっての「ラジオ」とは?

・NHK-FM「やくしまるえつこ“みんなのクリスマスセッション”」
やくしまるえつこにとっての、ラジオを聴く時のシチュエーション。

・TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」
菊地成孔 / 日曜のAMラジオで展開される「博愛主義的あるいはアナーキック」な選曲の秘密。

・InterFM「Barakan Beat」
ピーター・バラカン / InterFM執行役員に就任し、ラジオのこれからに思うこと。

・TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」
androp×SCHOOL OF LOCK! / 10代から絶大な人気を誇る音楽番組とロックバンドのコラボレーション。

・J-WAVE 「MIDNIGHT EXPRESS~天涯へ」
沢木耕太郎 / 毎年クリスマス・イブの深夜24時、作家とともに乗り込む深夜特急の旅。

・震災とラジオ
・樺沢正人 / ラジオは人と企業もパーソナルにつなぐ
・J-WAVE ANA WORLD AIR CURRENT、ほか

とまぁ、こんな見出しで僕らをラジオの魅力的な世界へ誘ってくる。

僕もさっそく買ったっす。

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ちょろっと中身をば。

福山ファンにはたまんない?

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前記事にした、ピーター・バラカンのインタビューも掲載されてる。

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まだパラパラとページめくっただけだけど面白そう^^。
週末にでもラジオ聴きながら読んでみようかな。

Switchの出版社から直接通販で買ったら、
こんなポスターまでもらえたw

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コレは福山のファンにあげちゃおうかな^^。
欲しい方いる?

彼の音楽を積極的に聴く僕じゃないけど、
日曜日の16時にラジオが聴けるシチュエーションにいると、
ついつい彼のラジオ聴いちゃうんだよね。
ラジオのパーソナリティとしてファンかもw
下ネタとかも飛び出すしww
”主婦雅子”のコーナーが好きだったりするwww

ミュージシャンとしては超2枚目だけど、
ラジオでのこんなギャップが面白かったりするんだろうな。

そういや、
中島みゆきのギャップも凄かった!!
彼女の『オールナイトニッポン』のファンだった僕。


みなさんはどんな番組をラジオで楽しんでる?

毎回聴いてるわけじゃないけど、
僕がよく聴くラジオ番組は・・・

『ようこそ夢街名曲堂へ!』
http://d.hatena.ne.jp/yumemachi/

『山下達郎のサンデー・ソングブック』
http://www.tatsuro.co.jp/ssb/

『Suntory Saturday Waiting Bar "AVANTI"』
http://www.avanti-web.com/

『NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE』
http://www.tfm.co.jp/abe/index_pc.php

『ウィークエンド・サンシャイン (ピーター・バラカン)』
http://www.nhk.or.jp/fm/sunshine/

『JAM THE WORLD』
http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

『福山雅治のSUZUKI Talking F.M』
http://www.tfm.co.jp/talkingfm/

こんなトコっすかね。

それから、
仕事が休みの土曜日の午前中は地元の”FM-Hi”って局の地域密着のプログラム
『しずおかライフマガジン Cha! Cha! サタデー』なんてのをを聴いたりしてる。
イロイロとイヴェント紹介してくれたりして役に立つんだよね^^。
http://www.fmhi.co.jp/program.php?duqwy=0&pcd=33

まぁ、音楽より情報とかトークに力入れてるような聴き方だけど^^;
それでもラジオでステキな音楽に出逢うのを楽しみにしてるんで。

みなさんのオススメのラジオ番組があったら教えてね^^♪


ラジオってさぁ、
不特定多数に聴かれるのを前提にオンエアしてるんだろうけど、
って今さら当たり前、モチロンそうなんだけど。
なんでかなぁ、
すっげー個人的に話されてるような気持ちになったりするんだよね。
身近な気がする。
ソレがラジオの魅力だと思うんだけど。


この雑誌の中で福山が言ってるコト。

ラジオパーソナリティの人がもっと有名になってほしいし、
もっと裕福になってほしいし、もっと影響力を持ってほしい。

僕もそう思う。
ラジオってすっげー魅力的だし。
まだまだ侮れないぐらい影響力持ってると思う。
だから。
「ラジオがつまんない」ってラジオ離れされてる現状を打破すべく、
スポンサーのご意向に従わなくても大丈夫なぐらい裕福になって、
自分の好きな音楽を紹介したり、自分の感じるコトを話したりしてほしいなと。

僕は応援するよ。
なんの力もコネもないけどw


『Switch』って雑誌。
昔(20代の頃)はよく読んでた。

硬派なアメリカン・カルチャーをイロイロ教えてくれたんすよ。

音楽、映画、ジャーナリズム・・・

今でも捨てずに持ってる。


ときどき読み返すんだけど、
今でも楽しく読めるんだよね。




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『赤ずきんDIARY』 [本・出版物]

こんな面白い本を買ってみた!!

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表紙のイラスト見て「コレって!?」って思った方もいるのでは? ^^。

so-netブログでいつも楽しい小咄を披露して僕らを楽しませてくれる、
”大阪のおかん”ikukoさんのblogが本になった~

ご本人は照れてるのかコッソリ宣伝してるんだけどw

どんな内容かというと・・・

では、帯のコピーを引用させていただいて^^。

ブログで大活躍の“赤ずきんDIARY"がついに書籍化。
著者自身のブログをまとめた本書は、大切な娘への愛情を込めた記録。
IT機器を使いこなす“イマドキ"の子らしいチビずきん。
素直でこましゃくれてないチビずきんが楽しそうだったり喜んだり、時には怖がったり?!
チビずきんと赤ずきんが繰り広げるノリのよい日常をホーム・エンタメ風に描いたイラストブログダイアリー。

引用ココまで。

ikukoさんのblog『赤ずきんDIARY』はコチラ♪

http://t-shirts.blog.so-net.ne.jp/



いつもblogで見慣れているイラストと文章が本になってるなんて不思議。

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ほのぼととした内容にクスッと笑ったり大笑いしたり^^。
楽しく読んでるよ~

過去記事だから、こんなエピソードもあったな!! なんて懐かしく思ったりもしたりw

お嬢さんのチビずきんちゃんがサイコー!!
ウチのmini meも面白いコト天然でしたりするけどw
チビずきんちゃんの面白さは別格^^。
イロイロ真面目に考えてるトコなんかもあって、
mini meもチビずきんちゃんぐらいの歳になったらここまで成長するのかなぁ?
なんて勝手に我が家に置き換えてみたり^^;

僕なりに楽しんでる。

本のコバ(静岡弁?)のトコがペラペラ漫画になってたりするし。

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四葉のクローバーは見つけたよ♪


僕の紹介読むより現物手にしないと!!

赤ずきんDIARY

赤ずきんDIARY

  • 作者: IKUKO
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2012/06/01
  • メディア: 文庫


みなさんも是非1冊お手元に^^。

いつか機会があったらサインもらいたいなぁ^^。
ikukoさんとチビずきんちゃんの♪

ikukoさんってどんな人だろう?

blogだといつも赤ずきん羽織ってるけど、
”大阪のおかん”だし・・・
普段はアニマル柄が定番だったりw

こんな風に^^。

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なぁんて、
冗談っすよ^^;


ikukoさん怒らないでねm(__)m




(もっとベッピンだよね~(^_-)-☆)







DEB

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『吉田拓郎とつま恋と僕』 [本・出版物]

先日、図書館へ行ったときにタイトルに惹かれて借りた本。

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”吉田拓郎”ってキーワードより”つま恋”の方に僕のアンテナが引っ掛かったんだけど。

この本は、
つま恋に勤務してて拓郎のライヴをはじめ数々の音楽イヴェントを仕切ってた木下晃という一会社員の回想録。
一社員と言っても拓郎との関係の濃さはファンにとっては羨望の眼差しで見たくなるような密接さだから、
ファンじゃなくてもすっげー興味深い。

最初は軽い気持ちで借りて読みだした僕だけど、
呼んでるうちにだんだんハマってきて・・・

というのも、
借りる時から「ひょっとしたら」って思ってたんだけど、
この著者の木下晃って僕知ってたから。
知ってたと言っても一方的なモノでアチラは僕のコトなんて知らないだろうし。

大学生の頃。
僕は地元(静岡)の大学に通ってて、
コンサート・プロモーターや地元テレビ局が雇い主のイヴェントでバイトしてた。
最初は一アルバイトだったけど、そのうちにバイトの元締めみたいな立場になって現場仕切ったりもして。
(おかげで大学は2年留年したんだけど^^;)

そんな中、つま恋での音楽イヴェントでも何度かバイトする機会があって、
元気よく仕切ってた人が木下って名字だよなぁって記憶の片隅に残ってた。
ソレがこの著者と同一人物かは自信なかったんだけど、
本の中に掲載されてる写真見たら、ご本人だった。
てなわけで親近感イッパイで(かなり一方的だけどねw)一気に読破した。

ちなみに僕の記憶の中の著者は、
ポロシャツにテニス・ショーツ、そしてウエスト・バッグという服装が日焼けした肌に似合っていた、
すっげーアクティブだけど落ち着いた方という印象だった。
ホント、つま恋が似合う方だったなぁと。

1975年の”吉田拓郎・かぐや姫 CONCERT IN TSUMAGOI”から話は始まってるんだけど、
僕が全く知らない世界。
当時、つま恋がある掛川なんてド田舎だろうによくココで開催したよなぁって驚きの方が大きかった。

僕が記憶に残ってるのは1985年に開催されたコレ。

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”吉田拓郎 ONE LAST NIGHT IN つま恋”。

当時、大学1年生だった僕はバイトとしてこのイヴェントに参加してた。
バイトで何したかっていうとよく覚えてないんだけどね^^;

なんせオールナイトのコンサート。
僕らの拘束時間は2日間ぐらいだったかな。

覚えてるコトは・・・
開場して続々と会場に集まってきたオーディエンスに、
ホースやバケツで水をかけまくったコト。
(当日は炎天下だったんでコレはみんな喜んでた記憶がある。)

日が暮れてからは会場から離れた場所の関係者入口で入場チェックというか見張り番やってたコト。
音は聴こえてたけど、ステージ見るコトはなかったなぁ。

交代で仮眠取ったりして仕事してて、
時間の感覚が麻痺してた記憶がある。
真っ暗になってから夜明けまで長かったような短かったような・・・

この他にも、つま恋で催されたコンサートや音楽イヴェントで何度かアルバイトしたけど、
いつも現場で陣頭指揮に当たってたのが著者だったんだよなぁ。

イロイロと思い出して懐かしさに浸りながら一気に読んでしまった。


吉田拓郎とつま恋と僕 (The New Fifties)

吉田拓郎とつま恋と僕 (The New Fifties)

  • 作者: 木下 晃
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



以下、Amazonの商品説明より引用。

吉田拓郎を語るとき、同時に“つま恋”のことも語らないわけにはいかない。
なぜなら、そこは、吉田拓郎が1975年8月2日に日本史上初の4万人野外コンサート
(警察発表では6万人とも7万人とも言われた)を敢行したステージだから。
つま恋は、静岡県掛川市に設立されたリゾート施設。
拓郎は1975年をはじめとして、1985年、2006年にも同様につま恋で野外コンサート
(2006年以外はオールナイト)を大成功させ、日本中の注目を集めた。
このステージの舞台裏を支えてきたのが、本書の著者、つま恋音楽プロデューサー・木下晃だ。
本書では、スタッフだけが手にできる未発表のコンサート資料、バックステージでの
写真等々を豊富に掲載。
さらにマスコミ完全シャットアウトで行われた拓郎のつま恋での結婚披露宴の様子なども、
裏方ならではの視点から綴られている。
拓郎と木下、つま恋を中心として、ふたりが駆け抜けてきた1975年から2010年、
35年間の時代を共感できる音楽史に残る一冊。

「つま恋と木下さん無くして、今日の僕は存在しません」――吉田拓郎。

引用ここまで。

拓郎のコンサートだけでなく、
最近のつま恋での夏の風物詩であるフェス”ap bank fes”のコトなんかも少し触れてあったりして。

拓郎のファンの方はもちろん、
僕みたいにファンじゃなくても、
音楽に興味ある方は興味深く読めるんじゃないかと思うよ。


先日、町内の組長会のあと近所のスナックへみんなで飲みに行って、
拓郎ファンのご婦人のリクエストでカラオケで拓郎の曲歌ったっす♪


彼女は1975年も1985年も2006年もつま恋で拓郎観てるんだって!!




僕は夏になったらプール遊びにつま恋行きたいなとw





DEB

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『野球(ベースボール)の街 ニューヨーク』 [本・出版物]

今は思いっきりサッカー好きだけど、
昭和生まれの男の子だったからもちろん野球は好き。

で、
こんな本読んでみた。

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『野球(ベースボール)の街 ニューヨーク』

アメリカ文化好きで、ニュー・ヨークは好きな街。
おまけにソレと野球絡み。

新書だし気楽に読めるかなって思って^^。

内容は目次でご想像をw

第1章 :ブロンクス—「ニューヨーク・ニューヨーク」に聴きほれて
第2章 :マンハッタン—野球の記憶に満ちた「島」
第3章 :ブルックリン—「最も愛された球団」の記憶
第4章 :クイーンズ—ナ・リーグ野球の伝統を引き継ぐ
第5章 :スタッテン・アイランド—ニューヨークらしくないニューヨーク

これから書く内容はあまり本の内容とは関係ないかもだけど^^;

楽しく読んでいただけたら何より^^。


第1章はブロンクスにあるヤンキー・スタジアムとヤンキースの話題がメイン。

僕のメジャー・リーグに興味持ったのもココが最初。

野茂がメジャー入りしてから日本でもテレビ中継が頻繁に行われるようになったけど、
僕が小学校高学年の頃(1977年前後だったと思う)にもテレビで時々中継されてたんだよね。
その頃はフジテレビ系でやってた。
(ちなみにこの頃の『プロ野球ニュース』は面白かった。
 毎朝、前夜の再放送を見てから通学したもんだ。)

当時はメジャー・リーグじゃなくて大リーグって呼んでたけど。

親父の飲み仲間が地元のフジ系列のテレビ局に勤めてて、
ヤンキー・スタジアムを俯瞰した大きなポスターもらった。
あと当時の球団のマークのステッカーとか。
ポスターは勉強机の前の壁に貼ってたなぁ。
ステッカーはバインダーに貼って毎日ランドセルの中に入ってた。

親父は『大リーグ球団ガイド』みたいな本買ってくれた。
選手名鑑とか球団プロフィールとか書いてあるイヤー・ブックみたいなヤツ。
ボロボロになるまで毎日見てたっけ。
この本で各球団の本拠地の場所とか覚えて、
アメリカの地理に詳しくなったり、
アメリカに興味持ったりしたんだよなぁ。

コレだけじゃなくて、
当時、イロイロなコトが僕の興味をアメリに向けてくれたんだけど。

そんなヤンキー・スタジアムのポスターはこんなヤツだった。

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最初見たとき、
「アレッ???」 って思った。

なんでかって?
左右対称じゃないでしょ。
ライト側がレフト側に比べると短いでしょ。

コレは当時市街地に球場を作るにあたり、
街の区画に合わせて経てたからこうなったみたい。

ヤンキー・スタジアムの右中間にはニュー・ヨーク市営地下鉄の高架があったからこんな形になった。
(以前は左中間がもっと深くてもっといびつだった)
左打者に有利な球場と言われてたなぁ。
ちなみにココでの最初のスターだったベーブ・ルースは左打者だった。

ココ意外にも左右非対称な球場はアメリカにたくさんあった。
ソレがなんとも魅力的だったんだよね、なぜかw

あと内野が芝生なのもカッコいいなと思った。
日本だと後楽園球場がそうだったよね。

今から書くコトは大人になってから思ったんだけど、
やっぱり野球場は天然芝じゃないと。
内野にも芝生。
で休日はデーゲーム。

父親と球場に行って日向ぼっこしながら野球観戦。
試合が終わったら家に帰って晩ご飯。
留守番してた母親に子どもが楽しかった球場での体験を話しながら一家団欒の時間。
そんなの理想的じゃん^^。
僕がそういう経験楽しかったからなんだけど。


ずいぶん話逸れた^^;


このポスターと、
テレビで見た1977年のワールド・シリーズが僕に強烈な印象を与えてくれた。

この年の対戦はニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャース。

このシリーズの第6戦、
ヤンキー・スタジアムでの試合。
ヤンキースが優勝を決めた試合だけど、
ヒーローになったのが”ミスター・オクトーバー”のニックネームを持つレジー・ジャクソン。

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なんと1試合3ホーマー!!
ソレもすべて初球打ち。
フルスイングのカッコ良さとホームランの凄さで僕のヒーローになったw

コレは3本目!!



惚れ惚れするフル・スィング。

”ミスター・オクトーバー”ってのは、
ポスト・シーズン・ゲームに活躍する選手への称号。
何年か前にヤンキース時代の松井もそう呼ばれてたよね。

この時期のヤンキースだと、
ロン・ギドリーの豪快なピッチング・フォームも好きだったなぁ。

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ピンストライプのホーム仕様もグレイのビジター仕様も、
ドッチのユニフォームもカッコいいし。

やっぱり気になるチームなんだよね。

ちなみに今のヤンキー・スタジアムはココの隣に建てられた新しいモノっす。


本の内容とはほとんどリンクしてないまま次へw


第2章はマンハッタン。

ココでの主役の1つはポロ・グラウンズって名前の球場。

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その名の通りポロ競技も行われてたとか。

ココもすっげー変な球場だよね。
縦に長過ぎ^^;

ココをホームにしてたのはニューヨーク・ジャイアンツという球団。
移転して現在はサンフランシスコ・ジャイアンツになってる。

ヤンキースもココを一時ホームにしてたけど、
ベーブ・ルースが狭い右翼にホームランを連発したんで
ジャイアンツのオーナーから使用禁止にされたとか。

そんでもって立てたのがヤンキー・スタジアム。
ココもアレなんでホームラン量産したっすw

あとは今日のマンハッタンの野球事情というか、
野球にまつわるバー事情。
コレは興味深いよね^^。


第3章はブルックリン。

ココにあったのがブルックリン・ドジャース。
今はロサンゼルス・ドジャース。
(ミスターに言わせたら、「ん~どうでしょう、いわゆるひとつのダジャースですかぁ、ハイッ」w)

ブルックリンって一地域を名乗るってどこまで地元密着なんだ!!
コレって、文京巨人軍とかそういうコトだもんねw

ブルックリンの住人にはすっげー人気があったみたい。

本拠地のエベッツ・フィールドは聖地だったんだろうな。

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ホントに街の真ん中にある球場。
車社会以前の球場なんだよね。
だから移転を余儀なくされたらしい。

街に溶け込むこの外観はとっても美しいと思うんだけど。

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街中にこんな球場があったら、
誰だって行きたくなるんじゃないのかなぁ?
僕は行きたくなるよ^^。

ドーム・ブームがとっくに過ぎ去ったアメリカでは、
新しい球場を建てるときはエベッツ・フィールドが手本になっているらしい。
懐古趣味というか日常に溶け込むデザイン。
ちょっと特別だけど普通の存在。

ベースボールを”ナショナル・パスタイム(国民的暇つぶし)”って呼ぶ国だけのコトはあるよね^^。


第4章はクイーンズ。

ココにホーム・グラウンドを構えるのが、
ジャイアンツとドジャーズがニュー・ヨークを去ったあとに誕生したメッツ。

ホーム・グラウンドはシェイ・スタジアム。

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ココはロック好きにも馴染み深いかも。

ビートルズがライヴ演ったし。

この球場が取り壊される際にはビリー・ジョエルが記念のライヴを。


ライヴ・アット・シェイ・スタジアム デラックス・エディション(DVD付)

ライヴ・アット・シェイ・スタジアム デラックス・エディション(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2011/04/13
  • メディア: CD



メッツといえば、
やっぱり小学生の頃(1976年)に来日して巨人軍や日本選抜と試合したんだよね。
日テレ主催だったから、当時日テレ系の民放曲がなかった僕の街では試合見れなかったけど、
新聞の結果とか見ると圧倒的に強かった記憶がある。

その頃のエースがトム・シーバー。

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みんな覚えてる?
あの頃の大リーガーってレベル違うってまじまじ思ったよ。

そんなメッツの今のホーム・グラウンドはシティ・フィールド。

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ココもエベッツ・フィールドを手本に作られた。
カッコいいよね。
野球も観たいけど球場自体の魅力で足を運びたくなるかも^^。


第5章は、
スタテッン・アイランドにあるマイナー・リーグのチームの話。
メジャーだけがベースボールじゃないって実感させられるような僕にはホロッてくる部分もあったりした。

まぁ、そんな本っす。

って全然説明になってないっつーの^^;

野球好き、
野球好きじゃなくてもニュー・ヨーク好き。
そんな方だったら楽しく読める本だと思うけど。

野球(ベースボール)の街ニューヨーク (平凡社新書)

野球(ベースボール)の街ニューヨーク (平凡社新書)

  • 作者: 宇佐見 陽
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 新書


よかったら^^。


野球場といえばコレだよね!!

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ホットドッグw

鳴りモノなんて持たないで、
コレ片手に野球観ないとw
もう片手にはグローブはめてww
ビールはどうしよう??? ^^w


大人通しで行ったら、
試合前や後はこんな場所で盛り上がりたいね。

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スポーツ・バー。

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でっかいモニターもあったらいいけど、
それよりも同じチームを応援するファンが集まった雰囲気とかを感じたいなぁ。
そういう雰囲気って楽しいじゃん^^。


くだらない文章を最後まで読んでくれて感謝m(__)m


野球といえば、もうすぐこんな映画が封切られる。

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『マネーボール』



面白そう!!

オフィシャル・サイトはコチラ。

http://www.moneyball.jp/


主演はブラッド・ピットなんだけど、
このポスター見てロバート・レッドフォードだと思った僕って・・・^^;

だって内容的にも演じそうだしw





DEB

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